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“辛み”と“食感”で、夢中にさせる。vol.05ピリ辛さきいか天
乾き物のおつまみに 新しい息吹を
2001年に発売した「ピリ辛さきいか天」は、
いまや年間100万袋を売り上げる伍魚福の看板商品です。
おつまみの主流だった乾き物の商品刷新をいち早く訴えたのは、
当時の社長(現名誉会長)でした。
“さきいかを揚げ物にし、ピリ辛の味を付けてみてはどうか”。
商品化に向け動き出したものの、大きな問題が…。
実は、生産工場が見つからなかったのです。
というのも、さきいかに衣をつけて揚げると、身がくっつき
「かき揚げ」になってしまいます。
この厄介な問題を引き受けてくれるところはありませんでした。
それでも諦めず、全国各地の工場をまわり、たどり着いたのが、
職人の手で一本ずつ揚げていく生産工場でした。
何度も試作を重ね、商品化に成功。
その後、生産が追いつかなくなるほど売り上げを伸ばしていきました。
そのため現在では、製造方法を受け継いだ別の協力工場とともに、
量産体制を整え、商品の安定供給に努めています。
やみつきにさせる
伍魚福ならではの味わい
「一口目で辛いのかな?と思わせ、
二口目でちょっとピリッと感じ、三口目で止まらなくなる」。
この商品のもつ独特の「ピリ辛」感が、
辛いものが苦手という方にも“おいしい辛さ”と評判です。
この「ピリ辛」感は、門外不出のレシピのため明かせませんが、
やみつきになる理由は、ほかにもあります。
それは、食感。同様の競合商品との大きな違いでもあります。
外はサクサク、中はいか本来の弾力のある歯ごたえ。
この食感とピリ辛感の相乗効果で、止まらなくなるおいしさを実現しています。
じんわり後引く唐辛子の辛みで、
ビールとの相性も抜群。伍魚福の一番人気の商品です。
水分量と脱油が、サクサク食感の秘訣
「手でつまんだら油でベタベタするか、カサカサして固いか」。
いかを揚げると、大抵このようになってしまいます。
伍魚福では、さきいかに含まれる水分量と揚げた後の脱油工程を工夫することで、
サクサク食感を実現しました。
水分量がわずかでも狂うと衣の食感が変わってしまうため、
専用のさきいかをオリジナルで開発し、品質を安定させています。
揚げた後は、しっかりと油を取り除かなければいけません。
ここを疎かにするとベタベタするいか天になってしまうのです。
こうした製造工程を経て商品は完成します。
ありがたいことに、辛みと食感にこだわった「ピリ辛さきいか天」は、
人気商品へと成長しました。
しかし“ピリ辛さきいか天に味の天井はない”、と私たちは考えています。
今後も、衣との相性が良いいかを探し、レシピの改良に取り組み、
さらなるおいしさを追い求めてまいります。
ご紹介したのはこちらの商品ピリ辛さきいか天