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弾力とツン辛の〝別格〟の旨さvol.06わさびチーズ入り焼ちくわ
なぜ売れているのか
分からない…
この商品、さして話題になることもない地味な商品でした。
特に販売に力を入れたこともありません。
なのに、コンスタントに売れ続けていたのです。
ヘンな話ですが、なぜ売れているのか分かりませんでした。
でも、ずっと売れていたのです。
それに気がついたある時。
よく売れているお店に理由を聞きました。
しかし、どこへ聞いても、これといった返事が返ってきません。
でも、確かに売れているのです。
ということは、商品力があるということではないか…。
売り方次第で、もっと売れるのではないか…。
そんな声が社内で出て、実際に売り場で仕掛けたところ、効果はてきめん。
仕掛けただけの結果が出て、売上げがどんどん伸びたのです。
実力があったのに、それに気がつかなかったのです。
料理雑誌「オレンジページ」(2016年10月2日号)の企画、
「人気料理家3人のお気に入りおつまみ」で、
1人の方がこの商品を取り上げ、太鼓判を押してくださいました。
「ピリッと辛いチーズを詰めた弾力のある肉厚焼きちくわ。
行きつけの居酒屋で出会い、そのおいしさに感動しました。
ちくわもチーズも別格のおいしさです」
弾力を生む繊細な工程
おいしさのポイントの1つが、その辛さにあります。
商品名の前に「ツーンと辛い」と、わざわざつけています。
わさびチーズが鼻を抜ける際の〝ツーン!〟が絶妙なのです。
もう1つがちくわの弾力です。
ちくわは石臼を使って練ります。
すり身の状態に応じて、塩を入れるタイミングを調整し、
十分な粘りが出るように練ります。
ここをしっかりしておかないと、あの弾力は生まれません。
成型工程では、すり身の柔らかさに応じて、
ベルトの張りや水の量などを微妙に調整します。
弾力をつくる最も重要な工程が「焼き」です。
ここでもガス圧やバーナーの位置などを細かく調節して、黄金色に焼き上げます。
こうした繊細な工程を経てできあがります。
ちくわとわさびチーズが口の中で混ざり合ったとき、
この商品ならではの〝別格〟の旨さを生みます。
両端から〝はみ出す〟チーズ
見た目にもおいしさを出したい、と考えたこの商品の〝秘策〟を。
それは、ちくわの両端からチーズがちょろっとはみ出しているところです。
そのままだと、つい後回しになり、最後まで残されてしまう端っこ。
その一切れにチーズが多めにあることで、なんとなく〝贅沢感〟を感じます。
年配の方ならご存知でしょうが、昔のちくわは竹の芯がありました。
竹の端を持って、ちくわをかじったものです。
このイメージをもたせたいという思いもありました。
それでわざとチーズをはみ出させているのです。
実はこれ、ちょっと難しいのです。
柔らかいチーズを、隙間ができないように、どうやってちくわに刺すのか…。
答えは簡単。
人の手で1つ1つ、丁寧に刺すのです。
古くからおつまみを作っている会社のノスタルジックなこだわりです。
でも、このちょろっとはみ出たチーズに、なんとはなしに惹かれるのですが…。
ご紹介したのはこちらの商品わさびチーズ入り焼ちくわ