株式会社伍魚福 代表取締役社長

出張先より2007.04.25(Wed)アンザックデーに思う(ブリスベンにて)

今日からオーストラリア出張です。
関西空港からカンタス航空の子会社「ジェットスター航空」に乗って約8時間、オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンに到着しました。
前から聞いていましたが、本日はオーストラリアの祝日「アンザックデー」。
アンザック(ANZAC)とは、オーストラリア&ニュージーランド軍団(Australian and New Zealand Army Corps) のことだそうです。
オーストラリア&ニュージーランド軍団はイギリスの指揮下、第一次世界大戦に参戦し、1915年4月25日トルコのガリポリ上陸作戦に参加しました。両国にとっては、世界史にデビューした記念すべき戦いで、国家のアイデンティティ形成に大きな影響を与えたそうです。
オーストラリアで8,709人、ニュージーランドで2,701人もの戦死者を出しましたが、本日はこれを顕彰する国民の祝日なのです。

ブリスベンでも午前10時から盛大なパレードが開催されました。第一次世界大戦を始め、いろんな戦争に参加した軍人が、それぞれの所属ごとに晴れやかに行進しています。第二次大戦で沖縄へ行った部隊、東京湾へ出撃した軍艦の乗組員、湾岸戦争へ参戦した部隊、潜水艦部隊、従軍商人?・・・。
大勢の市民が沿道に集まり拍手でこれをたたえます。

日本では軍隊=軍国主義=いけないことという教育が戦後行なわれ、軍隊についてはタブーのようになっています。また、自衛隊についても認めない、あるいは認めたくない風潮があるように思われます。しかし、自らの国を守るために戦った人々、そこで亡くなった人々に敬意を表することも必要ではないでしょうか。今も日本を守ってくれている人々がいるという現実をストレートに認識すべきではないでしょうか。

アンザックデーのパレードを見守る市民の皆さんの晴れやかな笑顔が大変印象的でした。