株式会社伍魚福 代表取締役社長
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勉強メモ2007.06.23(Sat)人頼みの姿勢をやめよう
一昨日、昨日と自創経営セミナーに参加してきました。
伍魚福は2000年3月よりこの考え方で人材育成にあたっています。毎年何名かでセミナー(5回シリーズ)に参加することで、その時々の社内の状況に合わせた気づきを得、改善につなげていこうとしています。
伍魚福スタッフブログにも「習慣作り」の話が出ていましたが、良い習慣を作ることが自創経営の根本である「脳力開発」の基本です。
「精神的姿勢の確立」+「思考方法の整備」+「実際知識の拡大」
簡単に言えば、心+考え方+知識の3つの面を伸ばしていこうという考え方です。
今回は、「精神的姿勢の確立」という部分について書いてみます。
「精神的姿勢」=心の充実ということですが、これはさらに3つに分かれます。
1.自分で主体的にやる姿勢をつくろう
→人頼りの姿勢をやめよう
<習慣作りとして関連すること>
・グチを言わないこと(後ろ向きの不平を前向きに変える)
・人のせいにしないこと(自分の側の反省をまず先に)
・(改善に対して)自分のやることを明確にして実行すること
2.いつも進歩発展をめざす姿勢をつくろう
→現状に甘んずる姿勢をやめよう
<習慣作りとして関連すること>
・人の批判はいったん全部聞くこと(話は最後ま聞く)
・あえて自分を低めに見せること(失敗・ボロ・批判を喜ぶ)
・マイナスの言葉を使わないこと(特に三禁句)難しい、困った、まいった
3.他人の利益もはかる姿勢をつくろう
→自分だけよしの姿勢をやめよう
<習慣作りとして関連すること>
・いつも「笑顔」と明るいあいさつに努めること
・「ありがとう」「すいません(ごめんなさい)」を確実に言うこと
・憎まず、バカにせず、敬遠せず、尊敬し、思いやる
私が1999年に「自創経営塾」に参加して一番衝撃を受けたのは以下の文章でした。
長文ですが引用します。
自分で気づかないうちに実は人頼みになっているという現実に愕然としたことがあります。
※以下「脳力開発入門-基礎編-」株式会社脳力開発センターより引用
「自分で主体的にやる 姿勢をつくろう」
■自分でやらぬと始まらない
脳力開発そのものを進めるには「自分のことは自分でやろうとする姿勢」が絶対的な土台です。 ともかく自分がその気にならないことには何も始まりません。これは他のいかなる物事においても同様です。この土台の上でこそはじめて他人の行動や言うことが参考として大いに生きてくるわけです。ですからまず、どうしてもこの土台の習慣づくりを進めなくてはならないのです。この姿勢づくりを説明するために、ある中堅会社のE課長さんの例を検討してみましょう。
■ E課長の例
Eさんは上司の部長から「君の課はどうも事務処理が全般にルーズで遅いぞ」と言われたのだそうです。それでE課長としては、課の部下たちに「うちの課では事務処理のやり方の能率が全般に悪い。一人一人がよく自覚して、もっとうまく、はやく、的確にやれるようにいつも工夫を重ねてもらいたい」 という意味の説教を、表現は多少工夫しながら何回もうるさく言っているのだそうです。 しかしさっぱり変化が出てこないらしいのです。 Eさんは「うちの課の連中ときたら、みんな駄目なんだ。出来の悪い連中でね、いくら言ってもさっ ぱりわかってくれないし、いっこうに進歩がない。 その癖、文句ばかり一人前に言う。こういう部下ばかりもったんじゃおれの出世も先が暗いよ」そう言って嘆いていました。この同じ課の平社員であるUさんは「時々、自分だって自信のもてる提案などしたりしてるんだけど 私の上司の係長は頭がかたくてわかってくれないし、彼らは自分の保身しか頭にないんだ。ああいう上役をもつと惨めですよ」とグチをこぼしていました。
■ 実際の心構えは「あなただのみ」
これは小さな実話の断片なのですが、あなたのまわりにもよく見うけられる例だと思います。Eさんはすべての部下に対し大いに不満を感じ、そして陰で文句を言っています。ところが本心の姿勢としては、実はその部下の人達に頼っているのです。「君たちの方がおれの望むような結果に変わって くれないと、おれはいつも困るだけで将来だって暗いばかりだ。頼むから何とかしてくれよ。」と内心、 もみ手で頼んでいるようなもので、これが彼の心の基本になっている「あなただのみ」(人頼り)の姿勢なのです。
■ 本心は、頼っている
自分の意識としては決してそうではないつもりかも知れませんが、実際の行動にあらわれている結果からするとそれがEさんの本心ということになります。Uさんはといえば、やはり係長をばかにしながら 本心の姿勢としては相手の係長に頼っているのです。そして自分の望みどおりやってくれないと言って自分は惨めだと言っているわけです。
■ 脳の使い方は、人頼り
実は、EさんもUさんも自分ではっきり気がつかぬまま「人頼りの姿勢」が基本になっています。というのは、部下なり、係長なりがやってくれないと結局はそれでおしまいになってなにも先へ進まない。つまり、相手の方から変わってくれたりやってくれたりすることに頼ってばかりで、自分の方はなにも努力やたたかいをしない。そういう心構えが習慣になっているのです。自分では「そんなことはない。色々努力しているんだ」と言うでしょうが、うまくいかない原因をいつも相手の中に求めているのですから、脳の使い方の根本は「人頼り」になっていると言われても当然でしょう。 もし、本当に頼ったり、当てにもしていないのなら、 最初からそれを予定にいれた上でそのような計算と行動を組んでいくはずであるし、現実に前へ進めるために色々な手を実際にうつはずなのです。それが人間の脳であり、身体なのですから。自分として大して重要でないような、どうでもよいことならば別です。しかし、本当は自分にとって大事なことに対して精神的姿勢が「人頼り」になっていると何事もうまくいくはずがありません。
■ 「人頼りの姿勢」の特徴
この「人頼りの姿勢」の特徴は、この例にもあるように、必ず相手のせいにし、しかも相手をばかに します。そしてなんと、ばかにしているはずの当の相手に結局は流され、支配されていく結果が続くのです。その上、自分は必ずぐちと不平をたらたらと言うことになります。人頼りの姿勢だとどうしてもそういう形と結果になってしまうのですが、逆から言えば、そういう現象結果を頻繁に見せる人は必ず「人頼りの姿勢」に あると言えるわけです。
「うちの姑は最低なんだから」「女房が邪魔ばかりするもので」「上役が聞いてくれませんので」「経営者がダメなものだから」「政府が悪いんだ」「社会が腐敗 しているから」 だから駄目です、うまくできません、やれません。こうした考え方、言葉、行動はジャーナリズムや学者の「評論」の中にもしょっちゅう出てきます。 これらは、みな「人頼りの姿勢」が具体的にあらわれたものにほかなりません。
※引用ここまで。
長い引用失礼しました。