株式会社伍魚福 代表取締役社長

出張先より2008.07.30(Wed)プロフェッショナルの仕事

唐突ですが、今日こんな写真を撮りました。
こうするとよくわかりますが、JR新幹線のN700系のぞみ号の先頭車両です。
本日は日帰りで広島。これらの写真は広島駅で撮ったものです。

なんでこんな写真を撮ったかといいますと、先日(7月22日)に放送されたNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見たからなのです。
毎回HDDレコーダーに録画をして見ているのですが、この日はたまたま生放送で見ることができました。登場されたのは山口県下松市のある板金工場の工場長 国村次郎さんでした。

驚きました。
新幹線の先頭車両の微妙な曲面は職人が手でたたき出して作り上げているそうです。
現在は一部機械化(プレス加工?)されているそうですが、先頭車両は台数も少ないため、最初につくられた0系から現在にいたるまでこのような手仕事で部品を作ります。

国村さんは17歳で板金の仕事を始め、現在は63歳。なんと46年間現役の職人です。
同じ曲線を普通の半分の時間でたたき出す業界でも指折りと言われる職人であり、11人の工場の工場長でもあります。大手の鉄道車両会社の下請けという立場ですが、大手企業が「このようなものができるか」と相談にも来られます。

この番組では最後に「プロフェッショナルとは?」という問いかけがあります。
国村さんはこう言います。
「立ち止まらずに前に進むこと。自分の技術をとめないで、まだまだ技術を磨いていくということ」だと。

何事にも真剣に取り組み、その仕事の完成度を高めていく。そして満足することなくさらなる高みを目指していく。頼まれた仕事ができなければ、次の仕事はないかもしれないというプレッシャーの中、難しい仕事にも立ち向かってこられた。その素晴らしさには脱帽。

どんな仕事にも真剣に取り組まなければなりません。
今の仕事がきちんとできなければ、次はありえない。
今の仕事がきちんと出来る人であれば、どんどん新しい未来が開けます。

自創経営のセミナーでも「仕事の報酬は仕事」という言葉を教えていただきました。今の仕事がたとえ希望する仕事でなくとも、きちんと誠実に取り組んでいれば報われる。

仮に転職するということがあるとしても、前の会社できちんとした仕事をしていたのかどうかで大きな差が出るはずです。

こちらは700系です。
これもひょっとすると国村さんがたたき出したものかもしれません。
鉄道マニアの気持ちがちょっとわかるような気がしてきました(笑)。