株式会社伍魚福 代表取締役社長
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経営について読書メモ2011.12.18(Sun)「清貧と復興 土光敏夫100の言葉」出町譲著
石川島播磨重工業の社長・会長、東芝の社長・会長、経済団体連合会(経団連)会長を歴任され、晩年には「臨時行政調査会」、「臨時行政改革推進審議会」の会長を務めた、土光敏夫氏の言葉をまとめた本です。
質素な生活が有名で、「メザシの土光さん」と呼ばれていたことは知っていましたが、改めて本を読み、熱い言葉の数々に驚かされました。
今の日本にはこういうリーダーが必要です。
私の一番感銘を受けたくだりを引用します。
「社長でも、権限を譲っていない人がいる。それはおかしい。事業部長に権限を与え、事業部長もまた下の者に与える。すると、社長や事業部長のポケットには何も残らないかといったらそうではない。責任は全部残る。権限は全部与えても、責任は百パーセント残っているのだというのが、ボクの主義だ。
だから、絶えず注意していなければダメで、権限を委譲された者は、必ず必要なレポートをすることが責任だ。決して一方通行ではならない。例えば、廊下などで会ったときに、『あれはどうなったか』と聞いた場合、すぐに返答が出来ないようではダメだ。あるいは、お互いに便所に行って並んで小便をしながらも、話が通じるようになっていなければいけない。(以下略)」
任せて報告を求めず、放任になる、いわば「丸投げ」。
任せたのだから、私には責任がないという「原因他人論」。
そういうリーダーが多い現状に土光さんはどういうでしょうか。
私自身も、きちんと報告をしてもらえているか。
権限移譲したリーダーは、その部門の内容をきちんと把握できているか。
身につまされることが多い、考えさせられる言葉です。
「サラブレッドよりも野ネズミの方が強い」
ひ弱なエリートよりも、苦労を体験している人の方が強いということです。
「壁を毎日破れ」
壁がないという人は、いつも座っていて挑戦をしない人である。
「自分の火種は、自分で火をつけよ」
他の人からもらい火するのではなく、自分の火種には自分で火をつけて燃え上がらせよう。
土光さんのたくさんの言葉が心に刺さります。
伍魚福は、「自創経営」、部門経営者の育成を目指しています。
部門経営者はかくありたい。
土光さんの言葉との出会いに感謝。
明日からの仕事への活力をいただきました。
ありがとうございました。