株式会社伍魚福 代表取締役社長
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くぎ煮資料室地域・社会とのかかわりについて経営について2017.03.24(Fri)関西テレビ「みんなのニュース ワンダー」にくぎ煮石碑登場
関西テレビの堀田篤(ほったあつし)アナウンサーです。
3月11日の「いかなごウオークラリー」、「いかなごのくぎ煮コンテスト」の取材に続き、16日には伍魚福へ。
24日放送の関西テレビ「みんなのニュース ワンダー」の中の「みんなのギモン」というコーナーで「くぎ煮のルーツ」について取り上げていただくこととなったものです。
伍魚福では、いかなごの「釘煎」について記述のある「滋味風土記」(昭和10年刊)や、長田区の駒林神社の大鳥居前にある「いかなごのくぎ煮発祥の地」の石碑について説明をさせていただきました。
担当の北野記者からの要望で、21日には塩屋の「釘煮発祥の地」石碑を訪れ、これを建てた鮮魚店の店主の方ともお話をさせていただきました。
そして本日18時過ぎに放送。
私は珍味組合の会合がありましたので、リアルタイムでは見ることができず、帰宅後録画を見ました。
垂水の鮮魚店の行列や、「いかなご祭」、垂水区塩屋の石碑を建てた松本さんのインタビュー、長田の「いかなごウオークラリー」、「くぎ煮コンテスト」も映りました。
長田の女性は、駒ヶ林が発祥の地だと明言。
どちらが美味しいという問いには数人が口を揃えて「長田」「長田」「長田」「長田」ときっぱり(笑)。
とても強い「くぎ煮愛」を感じます。
「いかなごのくぎ煮振興協会」の事務局長を務める私の持論は、長田も垂水も同じくらい古くから「くぎ煮」を炊いているということ。
根拠は昭和10年刊行、神戸の料亭経営者の書いた当時のグルメ本「滋味風土記」の記述です。
今回の放送では、この本も取り上げていただきました。
およそ15分間。
くぎ煮の振興につながる良い番組となりました。
今年は残念ながら史上最悪の不漁。
大阪湾では18日、播磨灘でも22日に終漁となり、最終日には浜値としては、多分史上最高の1カゴ25kg13万円の値段もつきました。
伍魚福でも、予定していた数量の3分の1程度しか炊くことができませんでした。
もちろん、原価も高く、商品の規格も変更せざるを得ません。
消費者通販では、23日より、価格改定を行い、注文頂いたお客様にご説明。
ほとんどのお客様が、今年の状況をよくご存知で、値段が高くてもご利用いただいています。
とてもありがたいことです。
高い商品となってしまった上に、4月いっぱいで今年のくぎ煮は売り切れてしまう見通しです。
楽しみにしている方が全国におられますが、大変申し訳なく思います。
なぜいかなごが獲れないのか、という質問をよくいただきます。
「海水温の関係」
「そもそも獲りすぎ」
「(いかなごが夏眠したり、産卵したりする)海底の砂地が減っているから」
「海がキレイになり、餌になるはずの動物プランクトンがいない」
こちらも諸説があり、定かではありません。
いろんな要素が複合しているのではないかと私自身は考えています。
資源保護のために、今年は早めに「いかなご漁」は終漁しました。
来年の豊漁につながることを祈ります。
楽しい番組にしていただいた関西テレビの堀田アナウンサー、北野記者をはじめとするスタッフの皆さんに感謝です。
ありがとうございました!