株式会社伍魚福 代表取締役社長
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経営について2021.02.01(Mon)2021年度経営計画「お客様にとっておもしろい会社に」
2021年度スローガン
「商品とサービスの革新で『お客様にとっておもしろい会社』になる」
伍魚福は、3月より2021年度を迎えます。 新型コロナ禍で人々と社会の価値観が一変しました。
お得意先や協力工場、協力企業の皆さまのビジネスへの影響も非常に大きなものがあったと思います。
そんな中、2020年度は「我々が皆さまに提供できる価値とは何なのか」を深く考えさせられ、変化を模索し、試行錯誤する日々が続きました。
2021年度の伍魚福は、「商品とサービスの革新で『お客様にとっておもしろい会社』になる」をスローガンに、お客様視点で商品とサービスのレベルを見直し、その品質を高めていきたいと考えています。
過去に何度かご紹介していますが、伍魚福の考える「理想的な姿」である「伍魚福エンターテイニングスパイラル」について改めて説明をさせていただきます。
この「伍魚福エンターテイニングスパイラル」は、伍魚福に関するキーワードをまとめたものです。
近江商人の「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)の伍魚福版といえるもので、「従業員や家族にとっておもしろい」、「お客様・協力企業にとっておもしろい」、「結果として会社も成長、財務面でもおもしろい」(つまり、利益も出させていただける)を順に回し、スパイラルアップしたい(らせん状に回りながら上昇したい)という思いを表したものです。
商品を企画し、協力工場で商品を作り、卸売業にお世話になって小売店に並べていただく。そして小売店を通じて消費者の皆さまにご利用いただくという本来の活動(基幹プロセス)はもちろん、品質保証プロセス、地域の活動、職場環境を良くする活動など、伍魚福で行っている全ての活動は、経営理念の実現とともに、このスパイラルを回すための活動なのです。
では、お客様にとって「おもしろい会社」とは何でしょうか?
伍魚福では、卸売業・小売業の皆さまを「一次顧客」。
消費者の皆さんを「二次顧客」と定義しています。
「一次顧客」は「卸売業」(食品卸、酒類卸等)、「小売業」に分かれます。 小売業も業態はさまざまです。百貨店、酒販店、スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニエンスストア、お土産店、交通売店、ホテル、飲食店など多岐にわたります。
小売業の企業内部でもお取り扱いいただく部門は「日配」「水産」「畜産」「菓子」「酒類」などがあり、それぞれの担当の方がおられます。
さらに、経営者の方、部門長の方、本部担当の方、店長、店の発注担当、陳列担当、フランチャイズチェーンでは各店のオーナー様など関係する方がたくさんいらっしゃいます。
「二次顧客」は「お酒と食に対する好奇心の旺盛な人」と定義していますが、そのような方がどんなシーンでご利用いただくかは商品によっても、小売店によってもさまざまです。
私なりの仮説ですが、それぞれの皆さんの「おもしろい」を考えてみました。
小売業の皆さんにとって「おもしろい会社」とは?
①来店するお客様(消費者)に評価されるから「おもしろい」
=売れて利益が出る
=他店と差別化ができる
②棚割・売場作りを任せることができるから「おもしろい」
=「チルド珍味」についてのカテゴリーを任せることができる
=コトPOPやパネルなどの販促物も提供してもらえる
③商品の品揃えが「おもしろい」
=400種類の商品から、お店にあった品揃えができる
=肉、魚、練製品、乳製品、漬物等、部門の垣根を超えた、他社にはできない売場ができる
=臨機応変に品揃えを変えることができる
④新商品がたくさん出るから商談が「おもしろい」
=毎年数十アイテムの新製品の提案がある
=商品開発プロセスに参加できる
⑤販促提案が「おもしろい」
=迎春、成人の日、バレンタイン、花見、GW、母の日、父の日、お盆の帰省、ハロウィン、ボージョレヌーボー、クリスマスなど、1社で季節に応じた販促提案ができる
=ワインに合う、ビールに合う、和酒に合う、洋酒に合うなど、売りたいお酒の種類に合わせた販促提案ができる
⑥情報提供が「おもしろい」
=珍味情報誌「GOGYOFUKU MUSEUM」(年4回発行)による、商品情報等の提供がある
=「伍魚福コトPOP研究所レポート」(年4回発行)による、コトPOPの書き方や事例紹介がある
=メールマガジンやFAX通信による情報提供がある
=営業拠点が神戸1ヶ所なので、全国の事例等の情報提供ができる
⑦店舗サポート体制が「おもしろい」
=お客様繁盛係による店舗フォロー(訪問・電話など)
=店舗への情報提供ができる
⑧物流体制が「おもしろい」
=店舗直送が標準なので、宅配便の届くところであれば、どこでも取引ができる
=直送の場合、午前中に注文された分は、当日発送するため、北海道・沖縄以外は翌日に商品が到着する =取引拡大すれば、その小売業のセンター物流にも対応できる
=チルド珍味は、全てバラ単位でのピッキングを行うことができる
⑨品質保証体制が「おもしろい」
=商品情報が整備されており、タイムリーに情報提供ができる
=クレーム発生時の迅速な対応を心がけている
⑩小売業の人財育成へのサポートが「おもしろい」
=コトPOPセミナーを小売業の現場の従業員向けに開催できる
卸売業の皆さんにとって「おもしろい会社」とは? 小売業の皆さん向けの「おもしろい」と共通な部分は省きます。卸売業の皆さんにとって、どんな「おもしろい」が提供できるでしょうか。
①卸売業の得意先である小売業に評価されるから「おもしろい」
=売上・利益があがる
=差別化ができる
②小売業への提案へのサポートが「おもしろい」
=売場提案、季節提案、クロスMDなど卸売業で行っていた提案をサポートできる
③商品を共同開発できて「おもしろい」
=小売業・卸売業共同で新しい商品を開発できる 一次顧客の皆さんの「おもしろい」レベルを高めて、WIN-WINの状態に
「伍魚福エンターテイニングスパイラル」では、我々が「良い仕事(商品・サービス)」を行うことで「おもしろい」と評価いただき、一次顧客と伍魚福の間でWIN-WIN(どちらも勝って喜んでいる)の関係となることを目指しています。
まだまだいろいろな「おもしろい」がありそうですが、小売業の経営者の皆さん、バイヤーの皆さん、店舗の皆さんの様々な「おもしろい」をもっと突き詰めて考え、期待を超えるような対応ができるようにしたいです。
まだまだ充分でないことが多いですが、今後もカイゼンを続け、お得意先にとってもっと「おもしろい会社」になれることを目指します。
二次顧客(消費者のみなさん)にとって「おもしろい会社」とは?
伍魚福のお得意先小売業は、酒販店、スーパーマーケット、お土産店、百貨店、ドラッグストア、コンビニエンスストアと多岐にわたりますので、そこに来られるお客様を想定すると、ニーズはさまざま。
お買い上げいただくかどうかは、そのニーズに応えているかどうかということなので、商品ごと、お客様ごとに異なります。 と、いうことは、 「400種類の商品×お客様の数」だけの「おもしろい」があるはず。 これを全てあげるのはかなり難しいです。
そこで伍魚福の商品と言えるための共通点を考えてみます。
①「すばらしく」おいしいこと。
普通においしいのではなく、「すばらしくおいしい」ことが条件です。 伍魚福は、経営理念の1番最初にそう定義しています。 お客様からは、伍魚福の商品はハズレが少ない、という評価をいただくことが多いです。 これは、全国200社の協力工場からの選りすぐりの商品、「いいとこどり」をさせていただいているからです。
②味、品質と見合う、フェアな価格であること。
昔から「高級珍味」と位置付け、「ちょっと高くてもおいしい」を目指してものづくりをしてきました。 「ちょっと高い」と言われることも多いですが、召し上がっていただければ、コストパフォーマンスは実は高いと考えています。
③お酒に合うこと。
1960年代前半(昭和30年代後半)から、酒販店で「酒の肴」として商品を販売してきました。 新しい商品を作って、販売してみて、売れるものは続け、売れないものはやめて、を繰り返してきていますので、現在残っている商品については、お客様に選ばれた、お酒にも合う商品ばかり、と言えます。
④他社に真似されにくいこと。
売れる商品はすぐに真似されます。伍魚福は「工場なきメーカー」ですので、工場のあるメーカーと同じ土俵で戦うことはできません。 真似される宿命にありますので、常に新しい商品を作り続けることを心がけています。理想としては、根本的に他社に真似できないような商品づくりを目指す必要があります。
⑤人に自慢できるこだわりがあること。
商品の原材料や製造方法について、思わず人に自慢したくなるようなこだわりを持ち、食に対する好奇心旺盛なお客様に「おもしろい」と思っていただきたいです。買った方も思わず人に伝えたくなるような商品でありたいです。
⑥デザインが良いこと。
昔、「赤鶏の炭火焼」がお好きな女性の方が、酒販店の方に「これが好きなんだけど、レジに持っていくと酒飲みと思われそう」とおっしゃったことがあります。 お客様も販売チャネルによって違いますし、時代によっても変わります。 お世話になる小売店に来られるお客様に「良いデザインだ」と思ってもらえることを目指しています。 また、ブランドや商品名で覚えるのではなく、全体的なパッケージの色や形で覚えていただいていることも多いので、デザインの継続性も必要なのが悩ましいところではあります。
⑦安心・安全であること。
食品として当たり前のことですが、法令順守による「安全」はもちろん、わかりやすい表示がされていて「安心」してご利用いただけることが必要です。 また、お気付きの点があり、お客様からご指摘があった場合には、迅速で誠実な対応を行い、ファンになっていただけるような対応を目指しています。
⑧売場としてはバラエティに富んでいて、選ぶ楽しさがあること。
伍魚福商品が販売されている売場自体が楽しいものであることを目指しています。品揃えがおもしろい、POPでの情報発信もおもしろい、と思っていただけることを目指しています。
⑨お土産としては、神戸、あるいは兵庫らしいこと。
お土産に関しては、神戸ならでは、兵庫ならではのものであり、差し上げた方にも喜んでいただけるから、買った方がうれしい、おもしろい、と思っていただけるのです。
TEAM GOGYOFUKUメンバーとともに、もっと深く考え、「伍魚福らしさ」を定義、共有し、「さすが伍魚福」と言っていただけるような「すばらしくおいしい」ものを作り続けなければなりません。
どんな形でも結構ですので、伍魚福の商品についてのご意見、ご感想など、お気軽にお申し付けください。
会社の売上も利益も、財務的な成果につながる根源は我々がお客様に提供する「商品」や「サービス」にかかっています。2020年度から取り組んでいる商品企画・開発の強化を継続し、お客様に評価してもらえなければ、成長することはできません。
「評価するのはお客様」です。 伍魚福が本当の意味で「お客様にとっておもしろい会社」になり、良いスパイラルを回し、成長することができる会社にしたい。
卸売業、小売業(本部、店舗、担当者)、消費者など関係するすべての段階の「お客様」にとっておもしろい、WIN-WINを実現する。 そして、ともに働くTEAM GOGYOFUKUメンバーの「おもしろい」につなげたい。
2021年(令和3年)は、そのために、商品とサービスを革新していくスタートの年としたいと考えています。
2021年度スローガン 「商品とサービスの革新で『お客様にとっておもしろい会社』になる」
今年も1年間、よろしくお願いします。