株式会社伍魚福 代表取締役社長

勉強メモ地域・社会とのかかわりについて2022.03.26(Sat)関西学院大学大学院・佐藤善信教授最終講義


関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科の佐藤善信教授です。
3月31日に定年退職され、4月1日より名誉教授に就任されます。
本日11時から関西学院会館(西宮市上ヶ原)で「最終講義」と「午餐会」が開催され、参加させていただきました。
最終講義のタイトルは「わがマーケティング思想の遍歴」です。

佐藤先生に初めてお会いしたのは、今から約20年前。
公益財団法人神戸ファッション協会の若手経営者の勉強会「次世代の会」→「ZENSHIN!佐藤塾」→「新・次世代の会」のコーディネーター 兼 講師として長年お世話になっています。

もともと大学で法律を専攻していた私は、マーケティングや経営についての知識不足を感じ、できることならMBAを取得してから、伍魚福に入社したいと(漠然と)考えていました。
しかし、1995年1月17日、阪神大震災が発生、4月、伍魚福に入社。
MBAの勉強なんて余裕は全くなく、直ちに経営・営業の最前線に飛び込み、アップアップ。おぼれそうになりながら無我夢中で取り組んできました。

佐藤先生の勉強会スタート当初は、いろいろな企業の事例発表が中心でしたが、あるときそんな「MBAコンプレックス」をお話しする機会があり、その意見を取り入れていただいて(と私は思っています)、ケーススタディ中心の勉強会になりました。
以来年間10回程度、およそ20年以上にわたり、勉強させていただきました。

当時先生は、流通科学大学の教授を務めておられましたが、ケーススタディの日本の第一人者であることは全く知りませんでした。
私のMBAコンプレックス、ケースを学びたい、という思いとケースにお詳しい佐藤先生とのご縁が一致したのはまさしく「セレンディピティ」ですね。
この「セレンディピティ」という言葉自体も佐藤先生に教えていただいたものです。

同じケースを用いて勉強しても、学生の視点と、経営者の視点が全く異なり、佐藤先生自身にも発見があったとご紹介いただきました。
過分なお言葉、大変光栄でした。

佐藤先生のご紹介で2009年には関西学院大学が提携する海外のMBAコースのインターンシップ(グローバルビジネスプロジェクト、GBP)の受け入れをさせていただきました。
その際のブログ記事は以下の通りです。
2009年5月15日「MBAインターンシップ生の受入れ(グローバルビジネスプロジェクト)」
2009年5月27日「GBP最終プレゼンと役員送別会」
2009年5月28日「GBPフェアウェルパーティ」

このインターンシップの当時新型インフルエンザが神戸で発生、マスクをしてインターン生をご案内したことも懐かしいです。
テレビ大阪のニュース番組で佐藤先生がキャスターを務めておられた関係で、GBPの様子を取材・放送いただきました。

2013年2月には佐藤先生の参加されている「経営問題第108委員会」(独立行政法人日本学術振興会が産学協力のために設置している「産学協力研究委員会」の一つ)の皆さんにご来訪いただきました(ブログ記事)。

2016年には放送大学の番組にも取り上げていただきました(ブログ記事)。
神戸ファッション協会の関係でまとめていただいた伍魚福のケースも放送大学のウェブサイトで公開されています。

振り返ると本当にいろいろな場面でお世話になっています。

最近の勉強会でGIVER(与える人)、TAKER(奪う人)という話があったのですが「自己犠牲的なGIVER」と「他者志向のGIVER」の区別がよくわからず、質問していたことを気にかけていただき、原著を確認してOtherish(利他的な)というキーワードを発見、今回の講義でご紹介いただきました。

上記のスライドのマトリックスの縦軸が「自己利益への関心」、横軸が「他者利益への関心」です。
成功するのは、自己利益へも他者利益へも関心が高いGIVERであるということです。

これは、「WIN-WIN」の関係であるといえます。
さらに、「売手よし・買手よし・世間よし」の「三方よし」とも同じです。

伍魚福の理想としている「伍魚福エンターテイニングスパイラル」とも全く同じです。
改めて今取り組んでいることへの理論的裏付けをいただけたように感じました。

最終講義終了後、模様替えのための休憩を挟んで「午餐会」。
受付時の抽選で決まった、ひとテーブル4名でいろいろなお話をしながら楽しい時間を過ごすことができました。
隣の席には、大手外食チェーンの経営者の方がおられましたが、社内の管理職研修で佐藤先生に来ていただいているそうで、伍魚福のケースもご存知でした。初対面の方にも伍魚福を知っていただけていてなんだかうれしような、恥ずかしいような(笑)。

佐藤先生の奥様にもご挨拶させていただくことができました。

プレゼント抽選会では、ご縁のある企業からの提供商品が披露されました。
伍魚福からは「一夜干焼いか」を参加賞として全員にプレゼント。


楽しい時間はあっという間に過ぎ、おひらきに。
先生への記念品は、バカラのペアグラスです。

神戸ファッション協会での先生との勉強会には必ず「補講」がついています。
お酒を酌み交わしながら、延長して勉強をしたり、さまざまなお悩み相談などをさせていただきました。

佐藤先生にぴったりのプレゼントですね。

最終講義・午餐会の幹事を務めていただいた皆さまに感謝です。ありがとうございました。


佐藤先生の経歴や業績が上記サイトにまとめられています。

2022年4月1日からは兵庫県豊岡市にある芸術文化観光専門職大学の教授を務められます。
神戸ファッション協会の勉強会は「ブランド研究会」に衣替えされ、新たなスタートを切ると伺っています。

先生には今後もまだまだお世話になります。
引き続きよろしくお願いいたします。