株式会社伍魚福 代表取締役社長

地域・社会とのかかわりについて経営について2022.10.20(Thu)兵庫県功労者表彰受賞祝賀会(兵庫県珍味商工協同組合)

本日は私の兵庫県功労者表彰(食品流通功労)受賞の祝賀会を開催いただきました。
伍魚福が加盟している、兵庫県珍味商工協同組合の主催です。

組合の前身は、1950年(昭和25年)3月2日に設立された兵庫県鯣(するめ)加工協同組合です。
同組合の閉鎖登記簿謄本によると、私の祖父・山中正親も理事を務めておりました。伍魚福が創業される前のことです。

その後、祖父は会社を倒産させ、息子2人で1953年(昭和28年)頃に再スタート、1955年(昭和30年)に有限会社化したのが今の伍魚福です。

鯣加工組合は、1963年(昭和38年)9月30日に現在の兵庫県珍味商工協同組合に名称変更され、その発足当初から伍魚福(当時は有限会社五魚福)も加盟しています。
初代の理事長は株式会社草野商店の社長・草野眞佐市氏です。
組合の50周年記念誌の座談会では、弊社会長の発言として「草野さんには、切りイカやサザエの酢漬け、うにくらげなどの製造方法を教えていただきました」とあります。
他の企業も草野さんに製造機械を紹介されたり、高品質な製品を供給されたりと業界への功績の大きな方だったようです。
伍魚福が今存在出来ているのも草野さんをはじめとする業界の先輩方のご指導のお陰と言えるでしょう。

私が組合活動に参加したのは、1997年(平成9年)の初め頃、兵庫県で全国珍味大会が開催されるため、各社の若手が召集されたことから始まります。
その後、同年9月に正式に「青年会」が発足し、私が会計を担当することになりました。
青年会ではパソコン研修、工場見学、展示会への出展、ウェブサイトの開設、家族懇親会、珍味の日イベントなどさまざまな活動を行ってきました。
2006年(平成18年)5月には、当時理事長を務めていた弊社山中勉会長の下で全国珍味大会を開催しました。
2011年(平成23年)4月20日に組合の理事に就任し、青年会を卒業しましたが、振り返ると青年会時代の方が組合活動に貢献できていたように感じます。
その間2010年(平成22年)には、山中勉会長が兵庫県功労者表彰を受賞しました。

今回、私が兵庫県功労者表彰を受賞させていただいたのも、組合の理事を11年務め、組合から兵庫県食品産業協会経由で県に推薦いただいたことによるものです。
さる5月18日、兵庫県公館での表彰式に参加しましたが、周りはかなりの年配の方ばかりでした。
表彰された方は22部門202名(うち女性48名)です。

伍魚福は昨年策定した中期経営計画で「日本の食品業界の良いスパイラルの起点となる」ことを目指しています。
2012年に制定した、伍魚福版の三方良し「伍魚福エンターテイニングスパイラル」。

これが回るだけでは、少し小さい、ということで、もっと社会の役に立つ会社になろうという決意をスローガンにしたものです。

我々の力は小さいですが、伍魚福が自分たちの良いスパイラルを回すことで、協力工場、協力会社、原材料の生産者など関係するすべての皆さんを中心とした良いスパイラルが回る「きっかけ」になりたい。伍魚福でもできるのなら、自分の会社でもできるのではないか、と思えるような良い会社になりたい、そういう決意です。

自分たちの会社をより良くすることで、組合の皆さんにもご恩返しができるよう、今後も努力を続けて参ります。

有馬英一理事長、船越照平名誉理事(前理事長)、東村具德副理事長をはじめ、ご参加いただいた全ての皆さま、本日は出席できなかった組合員の皆さまに感謝を申し上げます。
また、伍魚福の仕事を支えていただいているTEAM GOGYOFUKUメンバーや協力工場の皆さま、全国珍味商工協同組合連合会の関係者の皆さま、表彰に関わっていただいた兵庫県の関係者の皆さまにも改めて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

祝賀会は、神戸メリケンパークオリエンタルホテル最上階の会場で開催されました。
18時30分から10分間、花火が打ち上げられ、テラスから観覧することができました。
近くに停泊している船から打ち上げられる花火はとても美しく、コロナ禍の重苦しい雰囲気も少しやわらいだ気がします。

ホテルの料理も素晴らしく、皆さんとの会話もはずみ、とても楽しい時間となりました。
ホテルのスタッフの皆さん、ありがとうございます。

一生の記憶に残る、素晴らしい祝賀会でした。