株式会社伍魚福 代表取締役社長
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くぎ煮資料室地域・社会とのかかわりについて2008.05.28(Wed)長田活性化研究会(くぎ煮のルーツを説明)
本日は、垂水区にある兵庫県自治研修所での2回目の講演(今回も管理職の方57名が参加されました。内容については前回のブログをご参照ください)の後、長田区に戻り、「長田活性化研究会」に参加しました。
この研究会は、神戸商工会議所西神戸支部が事務局となり、現在は25名の長田区の企業や地元商業者、金融機関の方などが集まって地域振興について議論・情報交換を行うものです。
神戸商工会議所のホームページによるとその目的は下記の通りです。
————————以下引用————————–
■ 長田活性化研究会
震災後、長田区において再開発事業などのハード整備、商業者等を中心とするソフト事業
が積極的に進められていますが、街の重要な構成要素である企業の視点や関わり方も見落と
せません。
本研究会では、長田区の企業関係者や地元商業者が集まり、企業活動の舞台となっている
長田区の活性化や賑わい創出等について、幅広く議論・情報交換を行っています。
————————以上引用————————–
今日は、参加者は私を含めて18名でした。
議題は、
1.国民生活金融公庫の地域活性化支援の取り組みについて
2.ホテルサーブ神戸アスタからのお知らせ
3.「新長田まちぐるみ活性化連合(仮称)」の立ち上げについて
4.「ASIAN de NAGATA」事業について
5.その他
ということでした。
今回「その他」のところで少しお時間をいただき、昭和10年発行の書籍・魚谷常吉著「滋味風土記」に書かれたいかなごの「釘煎(くぎいり)」の記述の紹介をさせていただきました(詳細はこちらのエントリーを参照ください)。
くぎ煮のルーツについて、現在の定説(昭和10年の垂水区塩屋の魚屋さんが発祥、昭和30年に垂水の組合長が「くぎ煮」と命名)よりも古いと思われる記述があることを説明しますと皆さん驚かれていました。
昭和10年の時点で生のいかなごを醤油と砂糖で炊きつめた「釘煎」を長田の駒ヶ林の漁業組合か垂水の魚市場に言えば取り寄せられると書いてありますので、昭和10年の時点では長田と垂水どちらでも同じように漁師の料理として確立していたということが言えるのです。
現時点ではどちらが古いとは言えないのですが長田区が「くぎ煮」 発祥の地のひとつであることは間違いありません。
「くぎ煮」はもともと漁師の料理から始まっています。
また、魚を醤油と砂糖で炊くのは料理としても普通のことですので、誰が初めて作ったかということは永遠に結論がでないと考えていますが、町おこしの一つの話題として「長田 VS 垂水」なんて言う取り組みができても面白いねというような意見も頂きました。
また、新長田駅前にできた「ホテルサーブ神戸アスタ」の総支配人さんからもホテルの食材として使っている「くぎ煮」は実は地元長田発祥の食材なんだというアピールももっとやりますという心強いお言葉も頂きました。
2009年春に実施予定の長田の第7回「いかなごのくぎ煮コンテスト」に向けてまた今後もご提案をさせていただこうと考えています。