株式会社伍魚福 代表取締役社長
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地域・社会とのかかわりについて経営について2022.06.15(Wed)関西学院大学経済学部で授業2022
関西学院大学経済学部、根岸紳名誉教授の「経済学トピックスJ」の授業(2年生以上が対象)でお話しさせていただきました。
今年で4回目ですが、2020年、2021年はオンラインでしたので、対面での授業は3年ぶりとなります。
今年の履修者は約120名、本日の出席者は約100名でした。
タイトルは毎年同じですが、
「神戸で一番おもしろい会社を目指して〜経営者としての試行錯誤〜」と題して約70分。
その後質疑応答とレポート記入。トータルで100分の授業です。
終了後、質問をいくつかいただきました。
「リスク分散ができていることについて」
「成長支援制度について」
「好きなお酒について」
お酒については、「全方位外交」なのですが、回答の中で事例として取り上げたのは日本酒中心になってしまいました。ビールも、ワインも、ウイスキーも、焼酎も、クラフトジンも、だいたい人が飲むものはほぼ何でも飲みます(念のため)。
冒頭の写真は、授業終了後に提出された学生さんのレポートの束です。
授業後、回収されたものを全てコピーいただきました。事務職員の方に感謝です。
キーワードに赤ペンを入れたりしながら楽しく読ませていただきました。
「エンターテイニングスパイラル」
「自分自身が人生の経営者」
「自分は周りの人の仕事のおかげで生かされている」
「仕事とは社会に恩返しをすること」
「仕事はバトンリレー」
「評価するのはお客様」
「ライフプランをつくってみる」
「経営理念」
「価値を伝えるコトPOP」
「不安定な企業は安定」
「ワーク・ライフ・バランス ではなく ライフ・ワーク・バランス」
「成長支援制度・ステップアップ制度」
「クリエイティブな仕事とそうでない仕事があるのではない。仕事をクリエイティブにする人間とそうでない人間がいるのだ」
「習慣作り」
「ハブ&スポークシステム」
「成果目標と行動目標を分けて考える。成果が出なければ行動を変えなければならない」
「トヨタのPDCAの『P』の多さ(カイゼン8ステップの5つがP)」
「リスク分散」
学生の皆さん一人ひとりの問題意識や、今までの人生経験の違いにより、感じるところはさまざまですね。
レポートの中にもいくつか質問がありましたので、この場を借りて返答します。
Q:「残業を減らしたり、有給休暇の取得率を上げたりすることで生産性は上昇したのか。山中さん自身、社員に残業をして欲しいと思っているのか?」
A:「働く仲間を増やすことで、残業が減ったり、有給休暇取得率が上がった。一旦は生産性が下がったと言えるが、その後のメンバーの成長に従って、長い目で見ると会社全体の成長につながり、生産性は回復した。また、私自身はそれぞれの家族があっての社員であり、家族にとっても『おもしろい会社』を目指しているので、社員には家族との時間を大事にして欲しいと考えている」
Q:「実際に伍魚福では、どのような成果目標・行動目標を決め、推進していったのか?」
A:「営業(繁盛係)の成果目標は売上や利益、行動目標はそのために個人が作成する年間目標(チャレンジシート)において上長と話し合いをして決める。毎月の対話の中で行動目標は修正しながら年間の目標達成を目指している」
Q:「珍味業界に置ける潜在顧客・未充足ニーズは何か?」
A:「スーパーのチルド珍味売場で部門横断型の売場提案が受け入れられた、というのは伍魚福以前にはなかった潜在の未充足ニーズであった」
Q:「価格帯を上げることは地域の珍味専門店とバッティングすることが予想されるが、それに対して何か対応策があるのか?」
A:「地域の手作り練製品メーカーならではの日持ちはしないが美味しい商品があるはず。我々の業種とは、違う戦い方になるのではないか」
Q:「ファブレス経営のデメリットは?」
A:「工場を構えたメーカーのメリット(生産性向上による利益、設備償却後の粗利益率アップなど)を受けることができないこと、自社工場ではないので、さまざまなカイゼンに少し時間がかかること」
Q:「工場はバラバラにされていると思いますが、それらの管理はどのように行われるのでしょうか?」
A:「社長直轄の品質保証本部を設置し、確認事項のやりとりや工場を訪問しての監査を行うことで共にレベルアップすることを目指している。生産金額ベースで70%の年間訪問を行い、3年間累計では95%を目標にしている」
Q:「新卒や中途採用はどのような人材を採用したくなるのか?」
A:「お客様像が『酒と食に対する好奇心旺盛な人』なので、これらの皆さんに接する伍魚福メンバーは、食に対する好奇心がある、自らが学ぶ力がある、リーダーシップがある(新入社員であっても周りの方を巻き込んで仕事ができる)、謙虚さを持っている人であってほしい」
他にも
「甲子園でアルバイトしているので、おつまみの中で一番売れている印象がありました」
「私自身売り子をしていていつもイカもセットで売っている」
「私は阪神ファンであるため、『ピリ辛さきいか天』にはこれからたっぷりお世話になることだろう」
など、甲子園球場の地元ならではのうれしいコメントも。
本日のご縁が皆さんのより良い人生につながることを祈ります。
お声がけいただいた根岸先生、関係するスタッフの皆さんに感謝です。
ありがとうございました!
6/16追記
昨夜、旧知のTさんからFacebookのメッセンジャーで連絡が。
「今日、関学でお話をされたと聞きました。うちの息子が聞かせていただいてお土産いただきました」
驚きました!
お土産を家族で召し上がっていただけたことと思います。ご縁に感謝です。