株式会社伍魚福 代表取締役社長

経営について読書メモ2009.11.05(Thu)「またあなたから買いたい!」齋藤泉著

20091105mata_anata_kara.jpg山形新幹線の車内販売をされている「カリスマ新幹線アテンダント」の著書です。

最近いろんなマスコミに取り上げられることも多く、講演されることも多いそうです。
短大在学中のアルバイトから、卒業後はパートタイマーとして新幹線で働いておられます。
片道3時間半、乗客400人の列車の中でなんと187個のお弁当を販売したという記録を持っておられます。
なんでそんなことができるのか?
印象に残った言葉があります。
「もし自分だったら、どうされたら気分がいいか」
お客様本位の根本がそこにあるのではないでしょうか。

お客様の状況を観察して、お弁当を追加で発注したり、出来立てのお弁当を食べていただくために予約発注のシステムを考えたり。
お弁当の改良や、新しい幕の内弁当の開発まで。

引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。
いつか山形新幹線で米沢牛のすき焼き弁当(温泉玉子付き)を食べてみたいと思いました。このお弁当の改良は齋藤さんの発案によるものだそうです。

187個の弁当販売という新記録を達成したときのこと。
お弁当がひとつ足りなかったそうです。
齋藤さんはそれが悔やまれてならないそうです。
「記録的な売り上げを達成したことよりも、そのことのほうが、今でも強く心に残っています。」
そこにお客様本位の本質がある。
感動の本でした。ありがとうございました。