株式会社伍魚福 代表取締役社長

出張先より勉強メモ経営について2012.02.24(Fri)2011年度日本経営品質賞報告会

20120223JQA02.JPG2月23日、24日の2日間開催された、2011年度日本経営品質賞報告会に参加させていただきました。
東京・水天宮のロイヤルパークホテル、参加者は約680名だそうです。
今年度の日本経営品質賞受賞組織は次の3組織です。
●日本経営品質賞/大規模部門受賞
シスコシステムズ合同会社
エンタープライズ&パブリックセクター事業  
(東京都 港区)
●日本経営品質賞/中小規模部門受賞
医療法人財団献心会 川越胃腸病院
(埼玉県 川越市)
●日本経営品質賞/中小規模部門受賞
株式会社ねぎしフードサービス  
(東京都 新宿区)
おめでとうございます!
23日、冒頭の日本経営品質賞の表彰セレモニーの最後に、各地域の経営品質賞受賞組織の紹介がありました。
伍魚福は「2011年度関西経営品質賞奨励賞」受賞組織としてご紹介頂きました。
基調講演は、一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏による「価値創造の経営」。
このお話の中では、伍魚福が取り組んでいるTG提報、コトPOPの理論的裏づけをたくさん頂きました。
「知識創造は暗黙知と形式知の相互変換運動である」
暗黙知は、言語・文章で表現するのが難しい主観的・身体的な経験知。
形式知は、言語・文章で表現できる客観的・理性的な言語知。
「経験と言語は創造的関係にある」
経験したことを言語化して積み重ねることで、価値判断の感覚が養われる。
伍魚福が全員で取り組んでいるTEAM GOGYOFUKU提報(毎日150文字以内で社長宛に会社を良くする提案や会前後の報告を行うシステム)は、まさしく暗黙知を言語化して積み重ね、形式知に変換していく工程といえます。
「機能的価値と意味的価値」
機能的価値とは、客観的な価値基準によって決まる商品の価値。
その価値創出の主体は、製造企業(商品)。
価値の源泉は、既存の客観的な基準(機能の高さをその評価基準で評価すれば価値が決まる)。
価値の内容は、一般的。形式知。分割可能。顕在的。
意味的価値とは、顧客が商品に対して主観的に意味づけをすることによって生まれる価値。
価値創出の主体は、製造企業(商品)と顧客の共創。
価値の源泉は、顧客の主観的な意味づけ(顧客個人の過去の経験の積み重ねを反映して生成される)。
価値の内容は、状況依存的。暗黙知。非分割。潜在的。
「ユニークなコト(event)を提供するには、ユニークなモノ(thing)が必要である」
「コト(動詞)のなかのモノ(名詞)で捉える」
伍魚福が提案しようとしているコトPOPの「コト」はまさしく意味的価値を知らせること、といえます。コトだけではなく、モノ自体もユニークでなければなりません。
「実践知/賢慮型リーダーシップ・フロネティック・リーダーシップの6能力」
1.「善い」目的をつくる能力
2.場をタイムリーにつくる能力
3.ありのままの現実を直観する能力
4.直観の本質を概念化する能力
5.概念を実現する政治力
6.実践知を組織化する能力
実践知リーダーの例として、本田宗一郎、スティーブ・ジョブズ、松下幸之助を例に出して説明頂きました。
賢慮/実践知リーダーは「動きながら考え抜く」、「身体化された心」を持つ「知的体育会系」でなければならない。
本田宗一郎は「試す人になろう」と言っています。
多くの人は、見たり聞いたりばかりで一番重要な「試したり」をほとんどしない。「やってみもせんで」。
基調講演から頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
その後、680名もの経営品質を学ぶ「同志」に混じり、素晴らしい経営者、実践しておられる現場の皆さんの話を聞き、愕然とした、足りない事を痛感しました。
社長が語るのは当たり前。会社のメンバーが、アルバイトの方が、会社の事を思い、語れるという事に一番の感動を覚えました。
関西経営品質賞の審査レポートを改めて読み込み、武蔵野・小山社長に負けないように改善点をつぶしたい。
万協製薬の松浦社長に負けないようにユーモアのセンスを磨きたい+社員に笑顔になってもらいたい。
スーパーホテルさんのようにお客様に感動してもらいたい。
シスコさんを見習って、改革のスピードを上げたい。
ねぎしさんのように現場のパートさん、アルバイトの皆さんにも理念を語ってもらえるようにしたい。
川越胃腸病院さんのようなすごい幹部、すごいお客様を育成したい。
以前神戸のリコーさんの経営品質セミナーでお会いした経営品質協議会コミュニケーションセンター長の田村均さん(CS実践研究所所長)からは、「きちっと理解しなければダメ」、「よさそうだからといってすぐ飛びつくのはダメ」というお話も。
夜の懇親会、二次会でも経営について熱い話をし、伺うことができました。
2日間の出会いに感謝。
伍魚福ももっとペースアップして経営品質の向上に取り組みます。
TEAMメンバーの皆さんと共に努力を続けてまいります。
よろしくご指導とご鞭撻のほどお願い申し上げます。