株式会社伍魚福 代表取締役社長
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勉強メモ経営について2013.06.12(Wed)関西経営品質賞報告会「経営イノベーション・フォーラム2013」
本日13時から「経営イノベーション・フォーラム2013」(2012年度関西経営品質賞報告会)が大阪商工会議所で開催されました。
約150名の参加です。
本年度から、主催:公益財団法人関西生産性本部、関西経営品質協議会、共催:大阪商工会議所という形になっているそうです。
最初の「トップ講演」は2012年度関西経営品質賞を受賞した株式会社森長工務店の代表取締役社長の森長敬さんです。
「『ありがとう』の溢れる会社づくり」と題して80分。
森長社長の経営についての基本的考え方やビジネスモデル、目指す姿、基本理念やあるべき企業風土の説明をいただきました。
経営理念を朝礼や全体の会議、社長研修などを通じて浸透させておられる取組に感銘を受けました。
「トップ講演」2本目は、同じく2012年度関西経営品質賞を受賞されたヤチヨコアシステム株式会社代表取締役社長の前田正夫さんから「顧客志向型経営による戦略的人材マネジメント」と題して80分。
ヤチヨコアシステムさんはコピー機の販売メンテナンスをメインの事業とされている会社です。
学生時代から長く取り組まれた弓道の考え方をベースに、「流派の開祖」と「弓の名人」との違いを経営に置き換えてのお話は大変納得の行くものでした。
「弓の名人」は一代限りですが、弓の技術を標準化し、人に教えることができる人が「流派の開祖」となれます。
ヤチヨコアシステムさんの社内では「ティーチングスキルアップマニュアル」という人の育て方マニュアルを作成されており、これがいわば流派の中の「秘伝の書」の役割を果たしているようです。
伍魚福も「売れる売場作り」や「売れる商品作り」についての「秘伝の書」作成に取り組みたいと思います。
16時からのパネルセッション「組織を元気にするリーダーの役割とは?」には私も登壇させていただきました。
参加者は次のメンバーです。
【パネラー】
株式会社伍魚福からは私(2012年度関西経営品質賞優秀賞)
株式会社シティー・エステート、代表取締役社長、山本晃嘉さん(2012年度関西経営品質賞優秀賞)
浜理薬品工業株式会社、代表取締役社長、高美時郎さん(2012年度関西経営品質賞奨励賞)
【コーディネータ】
神戸大学大学院経営学研究科教授、原田勉さん(関西経営品質賞判定委員会副委員長)
冒頭、原田教授から本セッションのねらいとディスカッションのポイントの説明がありました。
ドイツ陸軍のモルトケ元帥のリーダー論「モルトケの法則」の紹介も。
モルトケ元帥は、軍隊におけるリーダーとしてふさわしい順番を次のように言ったそうです。
順位1:能力があるが意欲がないリーダー
順位2:能力も意欲もないリーダー
順位3:能力も意欲もあるリーダー
順位4:能力がなくて、意欲があるリーダー
「意欲」というところは「自分でやろうとする意欲」を意味するようですが、能力があって、人に任せることができる、1のリーダーが最も良い、ということだそうです。
大変興味深いお話でした。
その後、各社からそれぞれの会社概要の説明。
私からはスライドと資料、カタログとサンプルで簡単に説明。
「KOBE 伍魚福 阪神梅田店」の宣伝も少し。
伍魚福は2005年度の「ひょうご経営革新賞」への応募をきっかけとして経営品質に取り組み始めましたので、早や8年。会場には顔なじみの方も大変多くおられます。
経営品質に取り組む勉強熱心な方は、伍魚福のターゲットである「お酒と食に好奇心旺盛な方」とかなり重なりそうだという説明も(笑)。
シティー・エステートさんは、介護付有料老人ホームなど39施設を運営されている、従業員数が1,000人を超える大きな組織です。
浜理薬品工業さんは、医薬品の原料となる成分を製造し、医薬品メーカーにそれを販売しておられる会社です。こちらも従業員数275名、売上約70億円の大きな組織です。
ともに成長を続けておられ、大変刺激を受けました。
最後には、各社から、モルトケのリーダー像の何番を目指すかという話と、今後の課題について。
私は1番をアレンジし「能力はあるが、秘めた意欲は表に出さず、人に任せることができるリーダー」を目指したいという話をしました。
今後の課題は「経営理念」をはじめとする価値観の共有であり、そのための取組を愚直にやり続けたいと説明。
パネリストの私にとっても気づきの多い時間となりました。
フォーラム終了後、会場を6階に移し、交流パーティ。
関西経営品質賞判定委員会、委員の中山眞さんの乾杯でスタートです。
これから経営品質に取り組まれる方、今までお世話になってきた審査員の方々など、たくさんの方と語り合うことができました。
伍魚福からは、高橋部長、佐藤次長、大橋次長、石田係長も参加。
後で聞きますと、各テーブルでの会話からの気づきもたくさんあったようです。
気づいたことを一つひとつ伍魚福の改善、経営品質の向上に活かしていきたいと思います。
本年度も伍魚福は「関西経営品質賞」にチャレンジします。
毎年の外部審査の結果を活かし、少しずつですが、着実に歩みを進めていきたいと考えています。
本日のフォーラムを主催いただいた関西生産性本部の皆さん、お話を聞かせていただいた全ての皆さんに感謝。
ありがとうございました。