株式会社伍魚福 代表取締役社長
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読書メモ2007.07.07(Sat)不都合な真実
アメリカ合衆国の元副大統領アル・ゴアさんの本です。映画化もされ話題になっている本ですが本日購入後パラパラと見ているうちに引き込まれあっという間に読んでしまいました。
地球の温暖化、二酸化炭素の排出権、京都議定書・・・。日本でも各地で起こっている異常気象(今日も熊本で大雨の被害が・・・)。頭では理解できているつもりでもどこか人ごとになっていたような気がします。実際に自分が災害に遭うまでは気付かないというのが大多数の人の現実ではないでしょうか。
私が小学生の頃は家にエアコンなどありませんでした。それでも涼しい風が通り、夏も苦労した記憶がありません。それから約30年。今では全ての部屋にエアコンがあり、エアコンを入れないと夜も眠れなくなりました。少しずつ変化する環境に「ゆでガエル」状態になっているのです。
私たちが生きている間はなんとか大丈夫かもしれません。でも子どもたちは?孫の世代は?ゆであがって死んでしまわないでしょうか?
でもそのたとえ話の中でゴアさんは言います。「『ゆでガエル』は最後には救出されました」
救出することができるのは今の人類全員です。国どうしの利害や政治の問題として人ごとにするのではなく一人ひとりができることをやっていかなければなりません。
車の移動を減らして電車やバスで移動する、白熱灯をやめて電球型蛍光灯にする、エアコンの設定温度を変える、いまあるものを長く使う、車を買い替えるときは燃費の良いものにする・・・。これらの積み重ねが我々の子孫が「ゆであがってしまう」のを防ぐことになるのです。
この本の中にはたくさんの実例の写真が掲載されています。永久凍土が溶けて崩れた建物、干上がった湖のなかの船、無くなってしまった氷河・・・。具体的なデータや図解、宇宙からの写真など。思わず人に伝えたくなる、気づきを与えていただいた一冊となりました。
伍魚福の取り組んでいる「経営品質プログラム」の中でも環境についての項目があります。冷房の設定温度を2度あげるとか、暖房の設定温度を2度下げるとか、パソコンのモニターを液晶に変えるなど「省エネ」についてのかけ声は今までもありましたが、環境のためというよりもコスト削減のためだったような気がします。会社としても真剣に環境について考えなければなりません。
追記
映画「不都合な真実」のホームページがあります。
http://www.futsugou.jp/
予告編だけでも見る価値大です。