-
カテゴリーを選択
-
年代を選択
プレスリリース
2022.05.17「第11回 いかなごのくぎ煮文学賞」の入賞作品を決定しました
いかなごのくぎ煮振興協会(事務局・株式会社伍魚福)は第「11回 いかなごのくぎ煮文学賞」の入賞作品を決定しました。くぎ煮への〝熱い思い〟を込めた俳句、短歌、川柳、詩、エッセイなど3203点の応募があり、特別審査委員長の作家・俳人、三田完氏の選考により、グランプリなど各賞を決定しました。
ジュニア部門は高校生以下の作品、郵便局賞は封書、ハガキによる応募作品が対象です。
入賞作品はいかなごのくぎ煮振興協会ホームページ「くぎ煮.jp」に、三田氏の講評とともに掲載します。
「第11回 いかなごのくぎ煮文学賞」入賞作品
【グランプリ】
川柳:晩酌を 持続可能に するくぎ煮 天和 様(群馬県・男性・64歳)
三田完特別審査委員長講評:川柳は世相を映す鏡ということで、今年はSDGsにまつわる作品が多数寄せられました。持続可能なものが「くぎ煮」ではなく「晩酌」と一捻りした結果、着地がピタリと決まりました。コピーとしても秀作。
【準グランプリ】
俳句:瀬戸内のをとめ釘煮と花洛へと 柿司 様(京都府・男性・41歳)
短歌:嘘つきは針千本と子に教え釘煮を食べる4月1日 れむ 様(熊本県・女性・42歳)
【郵便局賞】
エッセイ:ありがとうの味 感王寺美智子 様(福岡県・女性・61歳)
【ジュニア部門・グランプリ】
短歌:祖父の船いかなご求め波を切り祖母は醤油と砂糖揃える 宗實杏寿加 様(兵庫県・女性・高2)
【各部門特選】
俳句:くぎ煮炊く余生の贅や春廚 うみなり 様(新潟県・女性・69歳)
短歌:菜箸でくぎ煮を摘まむ母の手は左手だったとくぎ煮を供ふ もふもふ 様(千葉県・男性・59歳)
川柳:願い込め美味しゅうなあれくぎ煮煮る ミント 様(静岡県・女性・58歳)
詩:ダンスな春 興村俊郎 様(大阪府・男性・73歳)
エッセイ:いかなごのくぎ煮の声 山本順子 様(大阪府・女性・48歳)
【いかなごのくぎ煮振興協会賞】
俳句:母親の錬金術や釘煮煮る 夏凱 様(京都府・男性・36歳)
川柳:春が来た くぎ煮を食べよう eat! come! now go! ネイビーズアフロみながわ 様(大阪府・男性)
川柳:イカナゴの 予約代わりに 年賀状 蹴りたいお腹 様(奈良県・男性・62歳)
川柳:テレワークそわそわさせるくぎ煮香 俳諧オジサン 様(神奈川県・男性・39歳)
短歌:実さんしょうは父ちゃんの皿に入れてたらイカナゴ入れてと父ちゃんが言う 横道玄 様(山口県・男性・小5)
短歌:田舎から届く大きな宅急便こっちで買えるよくぎ煮を除き 伊藤一男 様(埼玉県・男性・74歳)
短歌:弁当の蓋はくぎ煮の天敵で白米の中そっと泳がす 服部明日檜 様(東京都・女性・55歳)
エッセイ:いかなごのくぎ煮 くぎ煮ガール 様(大阪府・女性・27歳)
エッセイ:ばあちゃんと、くぎ煮 ハテシマサツキ 様(兵庫県・男性・23歳)
エッセイ:卒業宣言 ゆきんこ 様(東京都・女性・37歳)
詩:ほかほか効果は無限大 アルペジオ 様(愛知県・女性・45歳)
【ジュニア部門・準グランプリ】
俳句:いかなごや小皿一つに箸二つ 井上和奏 様(大阪府・女性・12歳)
【ジュニア部門・特選】
短歌:朝食に くぎにたべると 思い出す 2年も祖母と 会えないことを 諸田和真 様(神奈川県・男性・小4)
川柳:祖母作る くぎ煮を祖父が 自慢する 春のめざめ 様(北海道・女性・高2)
詩:輪環と釘 中川そぞろ 様(広島県・女性・高2)
三田完特別審査委員長総評
今年もいかなごのくぎ煮文学賞に全国からたくさんの作品が集まりました。ジュニア部門(高校生以下)の応募が過去最多だったことも嬉しいことです。どの部門もレベルが粒ぞろいだったため、今回は一般の準グランプリを2篇選びました。投稿してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
コロナ禍がつづき、いかなごの不漁もつづく日々。それでも町にはくぎ煮を炊く香りが充ち、なかなか会えない家族や知人に宛てて、わが家の味を送る人たちがたくさんいます。そんなくぎ煮ファンひとりひとりの表情がどの作品からも伝わり、胸が熱くなりました。
【三田完(みた・かん)氏略歴】
作家、俳人。1956年埼玉県出身。慶應義塾大卒。2000年『櫻川イワンの恋』で第80回オール讀物新人賞受賞。2007年『俳風三麗花』(文春文庫)で第137回直木賞候補。近著に『不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む』(文藝春秋)、『鵺』(KADOKAWA)など。いかなごのくぎ煮との出会いは、2000年ごろ、作詞家の故阿久悠氏からプレゼントされたこと。
「第11回 いかなごのくぎ煮文学賞」――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主 催:いかなごのくぎ煮振興協会
後 援:神戸市、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会
協 力:株式会社伍魚福、長田区内郵便局、株式会社ホームセンターアグロ、
「食のまち神戸長田」推進委員会
募集期間:2022年3月1日~3月31日
※本事業は「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会」の協賛行事です
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社伍魚福 広報担当 佐久間史信
〒653-0051 神戸市長田区野田町8-5-14 TEL : 078-731-5735 FAX : 078-734-0772
E-mail : mk@gogyofuku.co.jp